2008年 02月 14日
地球を蹴る
ケンタは、木の陰で息をひそめてオニの様子を窺っていました。
その時、反対側にある納屋の後ろで赤いスカートの裾がひらりと動きました。
オニは、それを見逃さず、急いで納屋の方へ走っていきます。
「今だ!」
ケンタは、木陰から飛び出して、缶を目掛けて思いっ切り走りました。
全速力で走りました。
オニは、まだ納屋の後ろを探しているらしく姿が見えません。
「急げ~っ!」
走る、走る、走る。
ついに缶に辿り着いたケンタは、「それっ!」っと力いっぱい缶を蹴りました。
しかし、狙いがそれて小さな足は缶に当たらず、地球を蹴ってしまいました。
火星で遊んでいたチーちゃんは、空を見上げて驚きました。
お地球さまが、急に凄い勢いで動き出したからです。
びっくりしたチーちゃんは、そばでラジウムを掘っていたおじいちゃんに言いました。
「ねえねえ、お地球さまが動いてるよ」
おじいちゃんは、空を見てからにっこり笑って、こう言いました。
「ほんとだ。誰かがお地球さまを蹴ったんだねえ」
その時、反対側にある納屋の後ろで赤いスカートの裾がひらりと動きました。
オニは、それを見逃さず、急いで納屋の方へ走っていきます。
「今だ!」
ケンタは、木陰から飛び出して、缶を目掛けて思いっ切り走りました。
全速力で走りました。
オニは、まだ納屋の後ろを探しているらしく姿が見えません。
「急げ~っ!」
走る、走る、走る。
ついに缶に辿り着いたケンタは、「それっ!」っと力いっぱい缶を蹴りました。
しかし、狙いがそれて小さな足は缶に当たらず、地球を蹴ってしまいました。
火星で遊んでいたチーちゃんは、空を見上げて驚きました。
お地球さまが、急に凄い勢いで動き出したからです。
びっくりしたチーちゃんは、そばでラジウムを掘っていたおじいちゃんに言いました。
「ねえねえ、お地球さまが動いてるよ」
おじいちゃんは、空を見てからにっこり笑って、こう言いました。
「ほんとだ。誰かがお地球さまを蹴ったんだねえ」
by Joker-party
| 2008-02-14 07:14