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北京倶楽部を探せ

チベット問題が波紋を広げる中、北京でのオリンピック開催が近付いている。
その影響かどうか知らないが、クラブフリークの間では、臨時開設されたクラブで不定期に開催される『北京倶楽部』というイベントが話題になっているそうだ。
普段はまったく別の目的で使われている場所を使って、平日の深夜に行われ、しかもイベント情報は当日ネットの掲示板に突然書き込まれるため、かなりのクラブマニアでも参加した人は少ないという。
今回、特別に主催者側から委託を受けたDJのFOXさんに連れられて、潜入した。

この日の『北京倶楽部』会場は、下町の坂道にある迷路のような路地を歩いて辿り着いた銭湯だった。
しかも、湯船のある浴場スペースは音が反響し過ぎるし、衛生上よろしくないということで、けして広くない男湯の脱衣場で行われた。
なんともキッチュな照明の中、DJ/FOXさんが番台に座ってターンテーブルを操作し、浴衣の女性が脱衣籠でツマミを売り歩き、安っぽいプラスチックのコップで酒を飲みながらパーティーは朝4時半頃まで続いた。

このイベントの面白いところは、ロケーションも雰囲気も異色のクラブ空間だけではなかった。参加している人々の踊り方が、一般のクラブとはまったく違うのだ。うまく表現できないが、自由度が極めて高く、例えるなら「サンバのリズムに乗ってクラシックバレエを踊ってる」みたいな。

ぜひ一度は体験して欲しいイベントなのだが、今度いつどこでやるかは誰も知らない。
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by Joker-party | 2008-04-30 05:03 | Comments(0)

煉獄ルーペ

海沿いの歓楽街でやっていたフリマで、木箱に入った古い虫眼鏡を買った。
蓋の裏には、小さく「煉獄ルーペ」という焼文字があった。
持っていた本や手帳の文字をルーペで見てみたが、ただ大きく見えるだけだった。

俺は、歩きながら草花や鳥や虫やゴミ箱をルーペで眺めた。
やはり、ただ大きく見えるだけだった。
しかし、そのルーペを町行く人々に向けた瞬間、風景は一変した。

人々は、その表情ばかりか肌や髪の色までが違って見え、さらに服装や靴など身に付けている物すべてが違って見えたのだ。
どう違って見えたかを具体的に書き表すのは難しいが、あえて書くなら色彩も含めて無表情なのである。

例えば、向こうからおそらく中学生ぐらいだと思われる二人連れの女の子たちが、大きな棒付きキャンディーを舐めて楽しそうに話しながら歩いて来たのだが、煉獄ルーペで見てみると、まったく表情というものがない感じで、目や鼻や耳や口といった部位が楕円形の皿に載っているようにしか見えず、しかも歪んで不安定に載っており、どこまでが髪の毛でどこから手足なのかもよくわからず、服や靴下や髪留めやウェストポーチなどの色はぐにゃぐにゃと混じり合っているのだが、じゃあ何色かと聞かれても答えられず、そんな中でなんとかその存在が判別できるのは棒付きキャンディーぐらいなのであった。

そんな風景が連綿と続いている町をルーペで眺めていると、やがて眩暈がしてきて、俺の体重が一瞬消えたかのようにふらっとして、気が付くとマンホールの中に立っていた。

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by Joker-party | 2008-04-29 08:15 | Comments(0)

乳母は稀

え~毎度のお運び、ありがたく御礼申し上げておきます。
世の中には、いろいろ変わった道楽をお持ちの方がいるもんですな。まあ、あたしのような貧乏人には、道楽ったって昼寝ぐらいのもんですが、お金持ちの方となりますと、掛ける金が違います。真夏に雪を運ばせて雪見酒をするなんて方から、山を一山買い取って松茸狩りをするなんて方もあるそうで、変わったところでは別宅を持って、そこじゃ一日女装して暮らすなんて方もいるそうですな。まあ金があってもなくても道楽てえ者は十人十色でございます。
浜町に、幸兵衛という、まあ年の頃は四十過ぎの金貸しがおりまして、この方、なんでも珍しいと言われると買わずにいられないという。とにかく金に糸目を付けないもんですから、まあ方々から様々な物を持って売り込みに来る。
世にも稀な足が掛けて立たない壷だの、世にも稀な四ツ目の烏だの、世にも稀な水の汲めない柄杓だの、よく考えたら偽モンや出来損ないなんですが、口車に乗って買ってしまう。
ある時、おなじみの留さん、博打ですっからかんになっちまいまして、鍋釜まで質に入れ、もう売るもんは一つもないってんで、同じ長屋に住んでいるヨイヨイの婆さんを連れて、やって参ります。
「幸兵衛さん、こんちは」
「おう、留吉か。今日はなんだい」
「いやね、今日はとびきりの珍品を持って来たんで」
「ほう。どんな品かな」
「この婆さんなんですがね。この婆さん、宮中で乳母をしておりまして」
「ほう」
「ええ。今どき乳母って自体が稀ですが、そこへきて宮中勤めでしょう、そんじょそこらで見付かる婆さんじゃない。こいつはどうしても人手に渡すわけにいかねえと思って、はい、急いで連れて参りましたが、いかがです」
幸兵衛さん、婆さんをじっと見て「うん、たしかに乳母は稀だ。引き取ろう」
「いやさすが幸兵衛さん、御目が高い。それで、いくらになりますかね」
「乳母だけに××××」

   【問題】オチの××××を考えてください。
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by Joker-party | 2008-04-28 04:33 | Comments(0)

偶像

偶像っていう言葉、ちょっと硬い。
コトバには、いわゆる「書き言葉」と「しゃべり言葉」があるけど、どう考えても「書き」寄りだな。
例えば「宗教によっては、偶像崇拝が禁じられている」とかいう文章は見たことあるけど、電車の中で「ウチさ、なにげに偶像好きなんだよね」とかいう会話は聞かないもん。
そんな「偶像」も、英語の「アイドル」になると会話に復活する。

   グラビアアイドル
      アイドルグループ
         ビーチバレーのアイドル
            アイドルアナウンサー


そして「アイドル」は、略語民族日本人によって略されさらに活躍。

  アイドルをコラージュしたエロ写真、略して… アイコラ 
  風俗業界のアイドル、略して… フードル

本来の意味から転じた「アイドル」は、コトバとしてまだまだ健在なのだ。
おしまい。
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by Joker-party | 2008-04-27 06:41 | Comments(0)

雑誌で脱ぐ

どちらかというと動じない方なのだが、今ちょっと動揺している。
カノジョが雑誌で脱ぐと言い出したのだ。
先週、町を歩いていたら声を掛けられたらしい。

「…で、なんて言われたわけ?」
「雑誌のモデルやりませんかって」
「どんな雑誌?」
「わかんないけど…なんか面白そうじゃん」
「脱がなきゃダメなの?」
「や、別にいいらしいんだけど…脱げたら脱いで、みたいな」
「じゃ脱がなくてもいいんだよね」
「うん。けどさ、なんかキョーミあるじゃん、自分のヌードとか撮ったことないし…」

たしかにキョーミは、あるな。
きっと自分が女だったら、ちょっと惹かれるかもしれない。
でも雑誌だ。不特定多数の人々が見るのだ。
もし綺麗に撮られるなら、見てみたい気もする。
でも、知らん人には見せたくない気もする。

「エロ雑誌とかじゃないよね…」
「わかんないけど…。フツーの雑誌だったら、別にいいよね」

黙ってしまった。
『フツーの雑誌のエロ写真』と『エロ雑誌のフツーの写真』では、どっちがエロいか?
そんな疑問が頭ン中をぐるぐるぐるぐる廻っていた。
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by Joker-party | 2008-04-26 06:57 | Comments(0)

ラッキーピザ

「お電話ありがとうございます!ラッキーピザ246店です」
「えっと…なんかチラシ入ってたんで…電話したんすけど…」
「ありがとうございます!ラッキーピザのご利用は初めてですか?」
「あ、はい…」
「かしこまりました。ではまずお客様の幸運をお祈りさせて頂きます。…ラッキー!」
「…………」
「もしよろしければ、ご一緒にどうぞ。ではもう一度。…ラッキー!」
「…………」
「以上でよろしいでしょうか?」
「や…あの、注文したいんすけど…」
「失礼致しました。では、お祈りは以上にさせて頂きます。ご注文をどうぞ」
「あの…初めてなんで…オススメとかないんすか?」
「かしこまりました。初めの方には、まずラッキーピザがオススメです」
「ああ…これか…なに入ってるんすか?具ってゆうか…」
「お楽しみです」
「は?」
「お楽しみです」
「それって…来てみないとわからないってことすか?」
「お楽しみです」
「マジかよ…他にはないんすか?オススメ」
「ダブルラッキー!」
「え?」
「もっと?」
「なんすか、もっとって?」
「トリプルラッキー!」
「…………」
「リセッ~ト!お電話ありがとうございます!ラッキーピザ246店です」

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by Joker-party | 2008-04-25 04:30 | Comments(0)

路地裏

「行ってきま~す!」
チーちゃんは、大きな声を掛けました。
「気を付けてね~」
お母さんの声に「はあい」と答えてチーちゃんは外に出ます。

外はいい天気。
久しぶりの遠足です。
今日は、お気に入りの路地裏探検です。

チーちゃんの住んでいる町には、狭い路地がいっぱいあります。
路地は、くねくねと曲がったり行き止まったりしていて、何度歩いても迷路のよう。
雨の日には顔を出さない猫が、晴れた日には散歩していたり、ふだんは閉まっているお店が、ときどき開いていたり、探検するたびに景色が違います。

ある路地の入り口に、錆びた風鈴が下がっていました。
鳴らない風鈴が揺れる路地裏に、チーちゃんは入ってみました。
すると、軒下に七輪を出して、おばあさんがなにか焼いています。

「なに焼いてるの?」チーちゃんは聞いてみました。
おばあさんはモグモグ言いましたが、よく聞こえません。
「なあに?」今度は耳を近付けて、もう一度モグモグに耳を傾けます。
「わかった?」おばあさんはニコニコして聞きました。
「うん。ありがとう」お礼を言ってチーちゃんは歩き出しました。

家に帰ってチーちゃんはお母さんに自慢します。
「今日ね、おばあさんがね、スズメを焼いてたよ」
「あら、雀?」
「うん。とってもいい匂いだった」
「そう。よかったね」お母さんは笑ってチーちゃんの頭を撫でてくれました。

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by Joker-party | 2008-04-24 04:40 | Comments(0)

花火見ながら露天風呂

 一寸こっちこっちと弟の呼ぶ声に、テラスからサンダル履きで前の浜辺に出て行くと、なおも後退りながら手招きしている。その小さな招きに導かれ付いて行くと、なるほど磯陰のごつごつした岩に囲まれて湯気の立っている場所があり、覗けばまさしく露天風呂であった。弟は既に足を突っ込んで、熱い熱いやっぱり温泉だ姉ちゃんも早く触って御覧よとはしゃいでいるので、恐る恐る手を入れてみると確かに熱い。
 夕方になると隣の浜では花火大会があり、大会といっても地方の小さな夏祭りなので大したことはないのだが、それでも地元の人達が大勢繰り出して来るのだが、こちらの浜は普段から人出がないし、この日も見物などほとんどない。私は弟の見付けた露天風呂に肩までどっぷり浸かり、少しづつ暮れてゆく空に打ち上がる花火見ながら、遠い町へと出て行ってしまった母のことを考えていた。
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by Joker-party | 2008-04-23 19:52 | Comments(0)

ギターっ、母!

インシュリン・アンドロイドというバンドがある。
インディーズとも言えないほど無名の3ピースバンドだ。
リードヴォーカル&ベースのテツヤとドラムスのコウタは兄弟、そしてギターは彼らの母親という家族ぐるみのバンドである。

彼らのライヴには、名物ともいえるシーンがある。
バンドのテーマ曲とでも言うべき『マックス・ボム・ファミリー』の演奏中、それぞれのソロパートがあり、テツヤがメンバー紹介をするのだが、そこでギターソロにつなげる時「ギタ~~~っ、母!」と叫ぶのだ。
そして、その叫びに導かれて、それまで黙々とギターを弾いていた母がステージの最前に出てきて、狂ったように弾きまくる。
そのパフォーマンスは凄いのだが、それ以前に「ギターっ、母!」というメンバー紹介は極めて珍しいので、この一言でフロアは笑いと共に盛り上がるのだ。

ノリによっては15分ぐらいにもなる『マックス・ボム・ファミリー』の歌詞は、そんな彼らにピッタリだと言えよう。

  アタマが悪い 毛玉が悪い コンニャク過剰主義で ぶっ飛び
  母さん そんな子に 育てたつもりは ありましゅよ~
  刺して頂戴 出して頂戴 アンドロ目玉焼き おかわり
  お父ちゃん 韮とか ニンニクとか ビンビンビン

母の威力、恐るべし。
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by Joker-party | 2008-04-22 04:12 | Comments(0)

濡れた下着

 マンションの一室。

男1「どうだ…」
男2「見たところ外傷はありません」
男1「首はどうだ」
男2「異常なしです。絞殺の線もないと思います」
男1「うん。…どう思う?」
男2「薬物かもしれませんね」
男1「そうだな…他に所見は」
男2「下着が濡れているのが気になります」
男1「そうか…。でも破れたりはしてないよな」
男2「はい、それは」
男1「うん…。抵抗した形跡は?」
男2「ありません」
男1「やっぱり薬物か…注射の痕とかは?調べたのか?」
男2「はい、調べました」
男1「どうだった?」
男2「異常はありませんでしたが…」
男1「なんだ。言ってみろ」
男2「下着が濡れているのが気になります」
男1「それは…その…漏らしたってことか?」
男2「いや…その…そうじゃなくて…なんていうか…興奮して…」
男1「しかしガイシャは一人だったんだぞ」
男2「…タイプなんです、この子…ああ…もう限界だあ~っ!」(股間を押さえて去る)

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by Joker-party | 2008-04-21 04:02 | Comments(0)

校倉元の冗談なブログ


by Joker-party