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晦日

「え~、一年最後の日を、大晦日と申しますな。
晦日てえのは、その月の最後の日ってえわけですから、一月にも五月にも晦日があるわけでして、十二月は晦日の最後だから大晦日と。
そんでもって大晦日てえのは、今でもどなたでもおっしゃいますが、十二月以外で晦日と言う人は少ないようで…。」

「お父さん、なにしてるの?」
「落語の稽古だよ」
「そんなことしてないで、大掃除手伝ってよ」
「いいじゃないか。大晦日なんだから」
「大晦日だから、大掃除、大掃除」
「バカ言ってんじゃないよ。大掃除は昨日までに済ませとくもんだ」
「仕方ないでしょ、あたしだって忙しいんだから、ほらこの雑巾で窓」
「俺が拭くの?」
「他に誰がいんのよ。はい」
「よし、わかった!」
「えなに?ちょ、どこ行く気?」
「窓拭く前に、大きなゴミは捨てとかないとな…」
「ちょ、ゴミって何も持ってないじゃないよ」
「俺、俺。ゴミだから」
「お父さん!ちょ待ちなさいっ!こら~~!」

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by Joker-party | 2008-12-31 06:56 | Comments(0)

血まみれの刺身

炎天下の仕事から帰って来ると、妻は留守だった。
置手紙などはない。
とくに作り置いたような料理も見当たらなかった。
おそらく買い物か何かだろう。
そう思ったが、重太郎は、とにかく腹が減っていた。
そして、ビールが飲みたかった。

冷蔵庫からビールを出して、すぐに一本飲み干した。
少し喉の渇きが収まると、無性に刺身が食いたくなった。
しかし、刺身などなかった。
一旦ビールを飲んだ後で、買いに出る気にはなれなかった。
よく見ると、鯵が一尾入っていた。
焼けば食べられることぐらいわかっていたが、どうしても刺身で食いたかった。

一度も料理などしたことはなかったが、重太郎は自分で作ろうと思った。
鯵を、まな板に載せた。
包丁を握って、鯵と格闘した。

数十分後、重太郎は鯵と自分の血で真っ赤に染まった刺身のような物体を肴に二本目のビールを飲んでいた。
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by Joker-party | 2008-12-30 05:45 | Comments(0)

星空の散歩道

チーちゃんは、おばあちゃんとお買い物に行きました。
お餅や、お魚や、こんぶや、数の子や、いっぱい買いました。
おばあちゃんは、その後でなにか木の枝のような物を買っています。
「そんなもの、食べられないよ」
チーちゃんが言うと、おばあちゃんは笑ってお正月飾りの話をして、門松を持たせてくれました。

買い物が終わった頃には、もう日が暮れていました。
空には、たくさんのお星様が光っています。
チーちゃんは、空を見ながらおばあちゃんに聞きました。
「お星様も、お正月にはお飾りをするの?」
「きっとね」おばあちゃんは答えました。

おうちの前まで来ると、チーちゃんは言いました。
「もう少し、お星様のお飾りを見てていい?」
「ああ、いいよ。じゃあ、先に入ってるからね」
おばあちゃんは、門松を持って空を見上げているチーちゃんを残して中に入りました。

そのうち、寒くなってきたのでチーちゃんも中に入りました。
すると、お母さんは飛んで出て来て聞きました。
「どうしたの?こんなに遅くまで」
「お星様がお正月飾りをするのを見てたの。はい、ウチのはこれだよ」
お母さんは、チーちゃんの握っている木の枝を見て言いました。
「なあにそれ?」
「なあんだ。お母さんも知らないのか。これは門松って言うんだって。さっきおばあちゃんが買ったんだよ」

お母さんは、枯れ枝を握って立っているチーちゃんをギュッと抱き締めました。
おばあちゃんは、仏壇の写真の中でニッコリ笑いました。

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by Joker-party | 2008-12-29 06:24 | Comments(0)

牛歩

師走の大都会。
人々がせわしなく早足で駆け回っている。
そんな中、牛のように、のろのろと歩く。
道路に落ちているゴミや、コンクリートの壁に付着したシミの形まではっきりと見える。
通り過ぎる人々のフォルムが、どんどん飛び去っていく。

さらに、もっと、遅く、牛のように歩く。
気が付くと、胃袋は、数時間前の記憶を反芻している。
小さな記憶が、ゆっくりゆっくり消化されて、形を変えていく。
悲しい風景は、胃液で溶かされ、どろどろになって流れ出す。

垂れ流された記憶と風景。
それらが、街のあちこちに付着して、新しい風景に同化する。
それらを、現在の記憶として牛の眼が捕らえる。
その記憶は、また反芻されて数時間後に再生される。

師走の大都会。
人々がせわしなく早足で駆け回っている。
そんな中、牛のように、のろのろと歩く。

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by Joker-party | 2008-12-28 06:39 | Comments(0)

日サロ行って爆睡してたら、耳短く切られた…
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by Joker-party | 2008-12-27 05:12 | Comments(0)

和洋折衷

最近、和洋折衷なんて言葉聞かないなあ。
和風なものと洋風なものが入り混じってることだよなあ。

和風ってなんだろ?
洋風ってなんだろ?

畳や炬燵って、和風?
スカートやジーンズって洋風?
じゃあフツーの高校生とかが炬燵で蜜柑食べたら和洋折衷?

光男は、毎日そんなことばかり考えていた。
食事をするのさえ面倒になって、何を食べても同じ味がして、母親が働きに出ている間は、まったく何も食べないこともよくあり、かといって痩せ細るわけではなく、ときどき狂ったように甘いものなどをドカ喰いするので、むしろ太っており、ブクブクしており、髪の毛は伸び放題だし、顔色は悪く、なんもする気がなく。

そんなふうにして、ぼんやりと、なにをするでもなく、無気力に、和洋折衷のことなど考えて、そのうち眠くなって、寝てしまう。
それでいいのかどうかもわからず。

ただなぜ和洋折衷などという言葉が浮かんだのか、どうしてそんな言葉を知っていたのか謎。
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by Joker-party | 2008-12-26 06:35 | Comments(0)

指輪と鼻輪

この前、結婚しようと言われた。
カレが指輪を選びに行こうといった。
それはそれで嬉しいのだが、トキメキはなかった。
結婚=指輪では、あまりにも平凡だから。

結婚は、人生でも大きなイベントだ。
人前で主役になれるチャンスなんて、そんなにない。
だから平凡じゃつまらない。
相手にもお客様にもインパクトを与えたいのだ。

そこで思い付いた。
鼻輪!
どう考えても指輪より鼻輪の方がインパクトがある。
結婚と鼻ピアス。
ぜったい印象に残ると思う。

鼻輪のことをカレに相談したら、婚約を破棄された。
あたしは、そんな小さい男と結婚しようとしてたんだ。
そう思ったらゾッとした。
今から鼻輪を付けに行こうと思う。
ついでに黒い花輪を贈ってやろうと思う。
ついでに…

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by Joker-party | 2008-12-25 07:52 | Comments(0)

白湯

ある施設の給湯室に、こんな張り紙があった。
「麦茶や烏龍茶などは、香りが染み付いてご迷惑になりますので、白湯をご利用下さい」

給湯室には、お盆や布巾などの他に、茶碗とポットが置いてある。
白湯(さゆ)とは、もちろん「ただのお湯」のことだ。
つまり、茶碗で「お湯」を飲んでくれという張り紙である。
だが、ポットにお湯を入れてきて、茶碗で白湯を飲む人がどのぐらいいるだろうか?

そんな人って、いるの?
いや、いるかもしれない。
水にこだわって「水道水はまずいから、ミネラルウォーターしか飲まない」って言う人はいる。
それほどこだわってなくても、けっこうペットの水を買う人っているもんな。
でも、ホットのミネラルは売ってるの見たことない。
つまり、「冷たい飲み物」としての「水」は認知されているが、「暖かい飲み物」としての「お湯」は認知されていないのだ、ほとんど。

う~ん。本日は、まったくヒネリがないですな。
悔しいから最後に「白湯キャンペーン」に向けて、この言葉を贈ります!

白湯が好き 飲むんじゃなくて 響きがね
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by Joker-party | 2008-12-24 19:36 | Comments(0)

朝、パンですか?
それとも、ご飯ですか?
それとも、麺類ですか?
それとも、人類ですか?

パンの方は、牛乳ですか?
ご飯の方は、味噌汁ですか?
麺類の方は、お冷やですか?
人類の方は、避妊しますか?

牛乳の方は、温めますか?
味噌汁の方は、具がたっぷりですか?
お冷やの方は、冷水機が壊れていたらブチきれますか?
避妊する方は、心の中で「あ~あ、なんでこんなん着けなきゃなんねえんだよ。めんどくせえな」と思っていませんか?

それでも、朝はやって来る。
太陽が、滅びる日まで。
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by Joker-party | 2008-12-23 10:26 | Comments(0)
I'm sorry.
a trouble happened,again !
I can't enter in the door.
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by Joker-party | 2008-12-22 06:28 | Comments(0)

校倉元の冗談なブログ


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