2011年 02月 19日
わらじ
雪子は、わらじを脱いだ。
寒くて足先が凍えそうだったのだ。
そばにある足湯で足を温めた。
その後で、唐辛子を足に塗った。
そして雪靴に履き替えた。
雪子は、脱いだわらじのことをすっかり忘れて歩いて行ってしまった。
残されたわらじの上に、雪が降り積もった。
春になって雪が溶けると、わらじは既に死んでいた。
しおれたわらじの間から納豆の芽が出ていた。
それは、ねばねばとした粘液を出して学校帰りの雪子を襲った。
雪子は、少しだけ大人になった。
寒くて足先が凍えそうだったのだ。
そばにある足湯で足を温めた。
その後で、唐辛子を足に塗った。
そして雪靴に履き替えた。
雪子は、脱いだわらじのことをすっかり忘れて歩いて行ってしまった。
残されたわらじの上に、雪が降り積もった。
春になって雪が溶けると、わらじは既に死んでいた。
しおれたわらじの間から納豆の芽が出ていた。
それは、ねばねばとした粘液を出して学校帰りの雪子を襲った。
雪子は、少しだけ大人になった。
by Joker-party
| 2011-02-19 17:17