2012年 01月 09日
涙腺ドロップ 4
ピックが初めてバンドを組んだのは中三の頃だった。正確に言えば、「バンドでもやってみない?」という友達に誘われて、しぶしぶ結成の準備に協力したのだが、メンバーも決まらぬうちに、その友達が転校してしまい、成り行きで組むことになったのだ。
しかし、バンドといっても集まった三人はピックも含めて誰一人楽器を持っていなかったし、ほとんど触ったこともなかった。近所に住んでいたリボンが、幼稚園の頃少しだけピアノを習っていたというので、その担当になり、その彼女を自分の親分だと勝手に思って舎弟のように付け廻っていたモグラが、たまたま持っていたタンバリンを持って参加志願をして許可され、ピックはとりあえずヴォーカル担当になったのだった。
成り行きでバンドを組むハメになったピックはもちろん、他のふたりも曲を作ったことも詩を書いたこともなかったが、なけなしの情報によると既存の曲をコピーするためには、それなりのテクニックが必要らしく、どうせかないっこないからオリジナルにしようとういう乱暴な理由で曲を作ることになった。
しかし、バンドといっても集まった三人はピックも含めて誰一人楽器を持っていなかったし、ほとんど触ったこともなかった。近所に住んでいたリボンが、幼稚園の頃少しだけピアノを習っていたというので、その担当になり、その彼女を自分の親分だと勝手に思って舎弟のように付け廻っていたモグラが、たまたま持っていたタンバリンを持って参加志願をして許可され、ピックはとりあえずヴォーカル担当になったのだった。
成り行きでバンドを組むハメになったピックはもちろん、他のふたりも曲を作ったことも詩を書いたこともなかったが、なけなしの情報によると既存の曲をコピーするためには、それなりのテクニックが必要らしく、どうせかないっこないからオリジナルにしようとういう乱暴な理由で曲を作ることになった。
by Joker-party
| 2012-01-09 05:56