2012年 01月 11日
涙腺ドロップ 5
リボンの家には、やや大きな庭があって、その片隅に古い物置小屋が建っていた。そこで、ピックたちは集まって「オリジナル」作りを始めた。
そうはいっても、既に本物のピアノは売り払われていて、物置で埃をかぶっていた幼児向けのおもちゃのようなピアノとモグラのタンバリンだけが楽器であり、それ以外に音が出るものは、三人の手足や声だけだった。
その上、彼らには今のところ文化祭に出るとかいう発表の機会が予定されていたわけでもなかったから、まさにただの遊びに過ぎなかったわけで、どんな曲を作りたいのかさえ本人たちにもわからなかった。
それでも、手探りで曲作りのような遊びを始めたのは、最初にデタラメに出した音の塊が、なんかしらんが面白かったからだ。
そうはいっても、既に本物のピアノは売り払われていて、物置で埃をかぶっていた幼児向けのおもちゃのようなピアノとモグラのタンバリンだけが楽器であり、それ以外に音が出るものは、三人の手足や声だけだった。
その上、彼らには今のところ文化祭に出るとかいう発表の機会が予定されていたわけでもなかったから、まさにただの遊びに過ぎなかったわけで、どんな曲を作りたいのかさえ本人たちにもわからなかった。
それでも、手探りで曲作りのような遊びを始めたのは、最初にデタラメに出した音の塊が、なんかしらんが面白かったからだ。
by Joker-party
| 2012-01-11 05:01