2007年 12月 21日
料理
「小説を書く」とか「芝居とか映画を作る」って、どこか料理に似たとこがあるって思う。
なんとなくわかるでしょ。
まあ、そんな例えしなくても、料理は好きなんだけど…。
で…、いつから普及したのかわからないけど「食材」って言葉ありますよね。
いろんな料理の材料のことです。
かなり長いこと放ったらかしにしちゃってますけど、
食材をタイトルにして超短編(掌編っていうのかな…)の小説を連作する、ってことをやってまして、また久々に書き始めようかとも思ってます。
そんな連作シリーズ《厨房》の、第1作は、『鯵の干物』だった。
これ書いたのは、もう今から4年前になるみたい。いや~けっこう前だったんだな。
こんな作品です―――。
交差点に、鯵の干物が一枚落ちていた。
典子は、それを見ても別に驚かなかった。
その干物は、それだけ堂々と落ちていたのだ。
ダンプが通っても、バスが通っても、ママチャリが通っても、飛脚が通っても、カラスが笑っても、まったく動じずに存在していた。
ついに典子は決心した。
―――この鯵の干物を拾っていこう。そして病気の兄に食べさせてあげよう。
しかし、その決心は果たせなかった。
鯵の干物は、路上にしっかり張り付いて取れなかったのである。
いや、既に、路上そのものになっていた。
変なの。
でも、なんか面白いな。
いかがですか?
なんとなくわかるでしょ。
まあ、そんな例えしなくても、料理は好きなんだけど…。
で…、いつから普及したのかわからないけど「食材」って言葉ありますよね。
いろんな料理の材料のことです。
かなり長いこと放ったらかしにしちゃってますけど、
食材をタイトルにして超短編(掌編っていうのかな…)の小説を連作する、ってことをやってまして、また久々に書き始めようかとも思ってます。
そんな連作シリーズ《厨房》の、第1作は、『鯵の干物』だった。
これ書いたのは、もう今から4年前になるみたい。いや~けっこう前だったんだな。
こんな作品です―――。
交差点に、鯵の干物が一枚落ちていた。
典子は、それを見ても別に驚かなかった。
その干物は、それだけ堂々と落ちていたのだ。
ダンプが通っても、バスが通っても、ママチャリが通っても、飛脚が通っても、カラスが笑っても、まったく動じずに存在していた。
ついに典子は決心した。
―――この鯵の干物を拾っていこう。そして病気の兄に食べさせてあげよう。
しかし、その決心は果たせなかった。
鯵の干物は、路上にしっかり張り付いて取れなかったのである。
いや、既に、路上そのものになっていた。
変なの。
でも、なんか面白いな。
いかがですか?
by Joker-party
| 2007-12-21 10:50