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いろんな医者がいる

映画は好きなのだが、お金がないので映画館にはなかなか行けない。
レンタルするにもお金が掛かるので、だんだん見る機会も減ってしまう。
しかし、正月ぐらい映画のひとつも見たくなる。
だから、テレビで見た。

黒澤明監督の『悪い奴ほどよく眠る』を見た。
大昔、どこかの名画座で見たことがあるが、ほとんど憶えていなかったので、初めて見たような気分だった。
建築会社と政界の汚職事件を扱った映画なのだが、実に面白かった。
監督や役者陣の力もさることながら、脚本がうまい!
そして、単純な勧善懲悪になっていないところが素晴らしい。

同じ黒澤監督の映画に『赤ひげ』というのがある。
原作は山本周五郎で、小石川養生所で貧しい人々を治療する医者先生の話だ。
自分の生活が苦しくても、もっと貧しい人々のために尽くす医師は、もちろん今でもいるだろう。
しかし、一方で、私腹を肥やすために非道な手段を重ねる医師も、少なくない。

最近読んだ本によると、「アパートも借りられず日雇いでなんとか暮らしている野宿者を、
善意面して入院させ、不必要な検査や投薬によって、生活保護扱いの保険医療費を行政から多額にもらい、つるんでる病院間でたらい回しにするケースは、少なくない」とのことだった。
事実だとしたら、ひどい話だ。
いや、多寡はともかく、そういうケースがあるのは事実だろう。許せない。

この例とは別に、医療現場における私利私欲優先の事件は、日々のニュースで報道されている。そういう報道を見ていると、「やりきれない」と溜息をついているだけでいいのかと思う。

なかなか明るい芝居なんて書けないよ。
by Joker-party | 2008-01-04 07:27

冗談会議の怠慢なブログ


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