2008年 02月 10日
暇潰しの笑顔
隣に座っている男は、コーヒーだけ注文すると、すぐにケータイを開いた。
スーツにネクタイのサラリーマンらしき男で、見た感じ30代ぐらいだ。
メールでも打つのかと思って見ていると、どうやらゲームらしい。
まもなく、ソフトが作動したのだろう、指が左右に激しく動き始めた。
そして、それまで不機嫌そうな渋い顔だった表情が、満面の笑顔に変わった。
男は、運ばれてきたコーヒーには口も付けず、ゲームに熱中している。
この上なく楽しげな笑顔である。
そんなに暇潰しが楽しいのかと思うと、なんだか笑えない。
ふと窓の外の歩道に目をやると、二人の少女が初老の男を蹴っていた。
なにかトラブルでもあったのだろうか。
男は、蹴られたあげく財布から金を出して少女に渡した。
少女たちは、うずくまっている男に唾を吐きかけてから、この店に入ってきた。
斜め前の席に座った少女たちは、この上なく楽しげな笑顔でこう言った。
「いい暇潰しになったよね~」
スーツにネクタイのサラリーマンらしき男で、見た感じ30代ぐらいだ。
メールでも打つのかと思って見ていると、どうやらゲームらしい。
まもなく、ソフトが作動したのだろう、指が左右に激しく動き始めた。
そして、それまで不機嫌そうな渋い顔だった表情が、満面の笑顔に変わった。
男は、運ばれてきたコーヒーには口も付けず、ゲームに熱中している。
この上なく楽しげな笑顔である。
そんなに暇潰しが楽しいのかと思うと、なんだか笑えない。
ふと窓の外の歩道に目をやると、二人の少女が初老の男を蹴っていた。
なにかトラブルでもあったのだろうか。
男は、蹴られたあげく財布から金を出して少女に渡した。
少女たちは、うずくまっている男に唾を吐きかけてから、この店に入ってきた。
斜め前の席に座った少女たちは、この上なく楽しげな笑顔でこう言った。
「いい暇潰しになったよね~」
by Joker-party
| 2008-02-10 04:55