2009年 06月 16日
カステラの夜
さっきまで彼がいた席には、誰もいない。
テーブルの上には、少しだけ飲んだコーヒーのカップと、手を付けずに残されたカステラの皿。
カステラを注文したのは彼なのに…。
彼は、突然怒って出て行った。
なんで?
あたし、なんか言った?
わかんないよ。
今までも何度かケンカはした。
でも、あんな感じで出て行ったことはない。
だから、なんとなくわかる。
もう終りなんだって。
でも、知りたいよ。
なんで?
なんで怒ったの?
…わかんないよ。
カステラに手を伸ばしてみた。
なんとなく硬かった。
そのまま一気に口に入れた。
硬い!
まるで石のようだ。
いや、むしろ石だ。
あたしの歯は、硬いカステラで折れてしまい血が出た。
あたしは、口から血を流したまま深夜のファミレスで泣けもせず座っていた。
テーブルの上には、少しだけ飲んだコーヒーのカップと、手を付けずに残されたカステラの皿。
カステラを注文したのは彼なのに…。
彼は、突然怒って出て行った。
なんで?
あたし、なんか言った?
わかんないよ。
今までも何度かケンカはした。
でも、あんな感じで出て行ったことはない。
だから、なんとなくわかる。
もう終りなんだって。
でも、知りたいよ。
なんで?
なんで怒ったの?
…わかんないよ。
カステラに手を伸ばしてみた。
なんとなく硬かった。
そのまま一気に口に入れた。
硬い!
まるで石のようだ。
いや、むしろ石だ。
あたしの歯は、硬いカステラで折れてしまい血が出た。
あたしは、口から血を流したまま深夜のファミレスで泣けもせず座っていた。
by Joker-party
| 2009-06-16 04:32