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2008年 03月 07日 ( 1 )

難解な部屋

京都の劇団MONOが土田英生氏の新作を上演中だ。
その舞台となっているのが、取り壊しの決まった古い家なのだが、そこは増改築を繰り返した結果、内部が非常に複雑に入り組んでしまったという設定になっている。

それを見て、やはり改築のため取り壊されてしまった昔の実家を思い出した。
その家は、芝居の設定ほど複雑ではなかったが、二階にあった父の部屋は子供の俺にとって極めて難解な部屋であった。

まず、入り口は手前に引く扉だった。
開けると、そこは畳で、横長の書き物机が据えてあった。
その先には、半透明のガラスが入った左右に開く引き戸があり、その向こうが薄暗い書庫となっていた。
そこは更に左右に分岐しており、ようやく人が通れるぐらいの通路を残して、古い本やら書類やらノートやらが、父親にしかわからない分類法で両側の壁いっぱいにぎっしり詰まっていた。

幼い俺は、そこに入って意味のわからん本や小物を眺めながら隠れ過ごすのが好きだった。
だから、今でもそんな場所に出くわすとワクワクする。
難解なことって、けっこう楽しかったりするのだ。
by Joker-party | 2008-03-07 07:55

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