2008年 04月 17日 ( 1 )

空に鴨

穏やかな春の日。
空には、鴨が浮かんでいる。

鴨は、大気の流れに身を任せて、ゆっくり漂流している。
時には、大きな鴨に吸い込まれてしまう小鴨もいる。
くっついてはちぎれ、また離れていく鴨もいる。
しかし、夏のように大きく膨らんだ鴨や、秋のような小間切れの鴨はいない。

よく見ていると、空の鴨にも雄と雌がいるのがわかる。
池や川の鴨は、オガモの方が色鮮やかだが、空の鴨は一様に白い。
それでも、やはり雄は雌より派手に装っているようだ。

さらに注意して見ると、空の鴨には水掻きがない。
そのせいか、実にのんびりとゆっくり泳ぐ。
なにを食べて暮らしているのだろうか。

ときおり、鴨は地上を眺めて泣いていることがある。
鴨の涙は、雨には変わらないが、確実に降下する。
乾き切った大地に、その涙は静かに染みていくのだ。
[PR]
by Joker-party | 2008-04-17 07:38 | Comments(0)

校倉元の冗談なブログ


by Joker-party