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2008年 10月 25日 ( 1 )

誤魔化してセーフ?

ずっとカレシがいなかった…てか作る気にもならなかったあたしに初めて好きな人が出来た。

その人とは、まるで安っぽいドラマみたく偶然出会った。
地下鉄の駅で、落とした定期入れを拾ってくれたのだ。
彼は定期入れを渡すとすぐ何事もなかったように立ち去ったのだが、そのさりげなさにあたしは惹かれた。
そして偶然にもあたしはその彼と同じ車輌に乗り合わせたのだ。
そして「さっきはどうも」と言った瞬間、あたしは10年ぶりぐらいで恋に落ちた。
まさに安っぽいドラマみたいで、こんなことってあるのかと思ったけど事実なのだ。

さらに偶然なコトに、彼はあたしと同じ駅で降りると言う。
ここままサヨナラするわけに行かないじゃないか。
精一杯さりげなさいフリをして「お礼にコーヒー一杯」と二億年前のような逆ナンをした。
歩かせては悪いと思ったから、駅前にある五億年前開業したような古い喫茶店に入った。
その喫茶店は、サラリーマン風の客ばかりで、各テーブルに数冊の雑誌が置いてあった。
あたしたちが通された席にもあったのだが、それを見た瞬間あたしは凍った。
そこには風俗情報誌が置かれていて、その表紙があたしだった。

彼が、さりげない仕草であたしの心を奪った彼が、ソープ嬢のあたしと、目の前のあたしを、見比べている…に決まってる。
なにげにテーブルを片付けるフリをして雑誌を視界から去らせるなんてワザは出来なかった。
てか、そんなことしたら「はい、ソレあたし」って言ってるようなもんだ。
こういう場合、逆に「似てる」とか言ってくれた方がいい。
凍りついたような、実は短いけど長い時間が過ぎて、彼はそう言ってくれた。
そして、なんとか誤魔化して、その場を切り抜けたのだ。

その彼と来週会う約束をした。
ドキドキする。
十年近く忘れていたトキメキ感を抱きつつ出勤した。
何人目かのお客さんと対面した時、あたしは瞬間冷凍フリーズドライした。
それは、さっきの彼だった。
あたしは、この危機的状況を切り抜けられるのだろうか?
                                    (つづかない) 

by Joker-party | 2008-10-25 09:08

校倉元の冗談なブログ


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